■テニス肘
正式には「外側上顆炎」といいます。手首を上にかえす時に働く筋肉の付着部が上腕骨の
外側上顆という部分にあります。ここで炎症を起こすことにより発生します。
テニスのバックハンドの動作が繰り返されることで発生しやすいため「テニス肘」と呼ばれていますが、テニスをやっていない人でも、手首を使いすぎたりすると発生します。
■野球肘
野球肩と同様で、繰り返される投球動作が原因となって発生します。肘関節の筋肉や腱、
靭帯、軟骨部分で炎症が起こります。
子供の骨は大人と違い、柔らかい組織である「骨端線」(骨が成長する部分)が存在する為、
投球時にストレスが加わりやすくなっています。
内側型・外側型・後方型があり、内側型が最も多いといわれています。
■肘内障
肘内障とは、肘の靭帯(輪状靭帯)から肘の外側の骨(橈骨頭)が外れてしまった状態
です。腕を引っ張られたときに多く発生しますが、腕を下にして寝返りを打った時などにも発生し、ほとんどが5才以下の子供です。受傷後は痛みがあるため軽く肘を曲げた状態で、手を動かそうとしません。
6才以上になると靭帯がしっかりしてくるため、肘内障を起こすことはほぼありません。